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はじめての特許!(特許出願)#2 特許調査

中央コンピューターサービス株式会社(CCS)では、自社サービスのプログラムに関する特許の出願に向けて取り組んでいます。
奮闘しながら取り組む女性社員ゆりちゃんと、謎の男性社員N氏が、その様子をお伝えします。

ゆりちゃん
技術開発推進部の女性社員。

N氏
技術開発推進部の"謎の"男性社員。

過去の記事(はじめての特許出願シリーズ)を読む

はじめての特許!(特許出願)#1 身近な特許

はじめに

~特許出願に関して、N氏に話かけられたゆりちゃん。~

N氏

専門家に相談する前に、既に同様の内容で出願されていないか、特許調査を頼むよ。

ゆりちゃん

特許調査!?どうやるんだろう・・・。(ゆりちゃん大ピンチ!)

N氏

J-PlatPatというWebサイトで、無料で検索できるんだ。

ゆりちゃん

世界知的所有権機関(WIPO)が発表した内容によると、2017年に日本で出願された特許数は、48,208件もあるんだ・・・。
Webサイトで調べきれるのかな・・・。

ゆりちゃん

でも、専門家やN氏に頼らず、自分でも検索できるようにならないとね。とりあえずやってみよう!

J-PlatPat

~J-PlatPatについて調べ始めたゆりちゃん。~

ゆりちゃん

課題があって、課題を解決するための手段があって、手段を実現するための構成があって、実施例を基に手段がもたらす効果の説明があって・・・最後に、権利を主張する範囲を記載するんだ。権利を主張する際は、発明を多面的に保護するために、請求項として多段階の記載をするんだよ。

ゆりちゃん

それぞれの意味を調べてみよう!

IPC

IPCは、国際特許分類のことだね。

FI

FIは、国際特許分類を細分化した特許庁独自の特許文献の分類なんだね。

Fターム

Fタームは、特許庁独自の特許文献の分類記号だね。
文献に記載された発明の技術的特徴によって分類されているから、技術分野毎に調べることができるね。

Fタームは計9桁のコードで表記するんだ!具体的には、テーマコード5桁とターム4桁に分かれるんだ!

テーマコード

J-PlatPatのWebサイトにあるパテントマップガイダンス(PMGS)の画面に、テーマコード表があるね。
今回は業務システムでの特許出願だから、テーマコードは「5L049: 管理・経営・業務システム,電子商取引」だね!

ターム

Fターム照会の分類表から該当するテーマコードを選択すると、Fタームリストがあるね。
当社では、「CC34: 教育」や、「CC35: 政府又は公共事業」を検索することが多いね!

 

~J-PlatPatを使用した特許調査ができるようになってきたゆりちゃん。~

専門家への相談

 

N氏

そろそろ、専門家に相談しよう。

ゆりちゃん

どこに相談しに行けばいいの?

N氏

北海道知財総合支援窓口だよ。初回は、訪問支援で来社してくれるよ。。

ゆりちゃん

来社してくれるなんて、有難いな~!

北海道知財総合支援窓口

~2018年3月。支援担当の方と弁理士の方が来社され、相談をしたN氏とゆりちゃん。~

N氏

出願の前に、弁理士の方が特許の可能性について、簡易調査をしてくれるようだね。
有償だけど、専門家にも一度お願いしてみよう。

簡易調査

~2018年4月。弁理士の方から簡易調査の結果を受領したN氏とゆりちゃん。~

N氏

特許出願に当たって、請求項5つのうち、メインの請求項が1つ、サブの請求項が4つで構成するといいようだ。
このまま有償で特許出願を依頼すると、出願原稿の作成と共に、より効果的な請求項も考案してくれるようだね。

ゆりちゃん

専門家が居ると、心強いね!

おわりに

ゆりちゃん

今回は、J-PlatPatを使用した特許調査の仕方と、専門家への依頼の仕方を知ることができたね!

N氏

次回は、弁理士の方に特許出願を依頼して、特許出願の流れを学んでいこう。

〜次回に続く〜

 

  • 当ページの人物画像はNIGAOE MAKERで作成しました。
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ゆりちゃん

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