Flutter環境構築 -Windows編-
はじめに
Flutterとは
Flutter(読み方:フラッター)。
Googleが提供するモバイル(iOS、 Android)、Web のアプリケーションを作成できるツールキットです。
言語はDart言語を使用しており、現状では、iOS、Androidのモバイル開発に利用されていることが多いようです。
環境構築
①Flutter SDKをダウンロード
Flutter SDKは、GitHubで管理されているソースコードそのものです。
チャネルが4つあり、安定版「stable」の使用が推奨されています。
●master(マスター版)
現時点の最新ソースコードの開発ブランチ。最新の機能を試すことが可能だが不安定
●dev(開発版)
マスター版から分岐。最新のテストが通ったブランチ。マスター版よりは安定している
●beta(ベータ版)
月の始めに開発版から安定化された新しいベータ版に分岐される
●stable (安定版)
約四半期に1度、ベータ版から安定化された新しい安定版が分岐される
ダウンロードファイルを任意のフォルダに解凍します。
②Flutter SDKのパスを通す
Flutter SDK配下にあるbinのパスを環境変数に設定します。
<環境変数の設定>
コントロールパネル > システムとセキュリティ > システム > システムの詳細設定 > 環境変数ボタン押下
ユーザ環境変数のPathに追加します。
③flutter doctorコマンドを実行
パスを通したフォルダで、以下のコマンドを実行します。
このコマンドを実行すると、開発環境構築で足りないものを教えてくれます。
$ cd C:\tool\flutter\sdk_2.2.0\bin $ flutter doctor
×マークや!マークがついている項目は、準備が足りない項目です。
下記より2つの項目で準備が足りないと言われてます。
Android Studioをインストールすると、Android SDKも一緒にインストールされるため、
次にAndroid Studuioのインストールを行います。
[X]Android toolchain - develop for Android devices X Unable to locate Android SDK… [!]Android Studio (not installed)
④Android Studio実行ファイルをダウンロード
公式サイトよりAndroid Studioの利用規約を確認し、実行ファイルをダウンロードします。
⑤Android Studioインストールを実行
ダウンロードした実行ファイルをクリックしセットアップを開始します。
セットアップ開始画面が表示されます。
「Next」をクリックし、次に進みます。
インストールするコンポーネントを選択します。
「Next」をクリックし、次に進みます。
インストール先のディレクトリを指定します。
「Next」をクリックし、次に進みます。
スタートメニューに表示される名前を設定します。
「Install」をクリックすると、Android Studioのインストールが開始します。
「Next」をクリックし、次に進みます。
Start Android Studioにチェックを入れて、「Finish」をクリックします。
旧バージョンのAndroid Studioを使用していた場合は、設定をインポートすることができます。
今回は「Do not import settings」をチェックして「OK」をクリックします。
⑥Android Studioのセットアップ
セットアップウィザードが開始されます。
「Next」をクリックし、次に進みます。
インストールするタイプを選択します。
「Next」をクリックし、次に進みます。
Android Studioのテーマを選択します。
「Next」をクリックし、次に進みます。
セットアップする確認内容が表示されます。
「Finish」をクリックすると、ダウンロードが開始されます。
ダウンロード完了が表示されます。
「Finish」をクリックします。
⑦Flutterプラグインのインストール
「Welcome to Android Studio」のダイアログが表示されます。
次にFlutterプラグインをインストールします。
右下にある「Configure」をクリックします。
一覧表示から「Plugins」をクリックします。
Pluginsダイアログが表示されます。
左上のプラグイン検索フォームでFlutterを検索し、「Install」をクリックします。
Flutterプラグインのインストールが開始されます。
プラグインのインストールが完了すると、「Restart IDE」ボタンが表示されます。
「Restart IDE」をクリックし、Android Studioを再起動します。
「Welcome to Android Studio」のダイアログが表示されます。
「Create New Flutter Project」メニューが表示されていることを確認します。
再度「flutter doctor」コマンドを実行します。
Android Studioの「!」マークが「✔」に変わっていることを確認します。
[!]Android Studio (not installed) [✔]Android Studio
また、Android SDKについてAndroid SDKのバージョンが表示されていることを確認します。
[X]Android toolchain - develop for Android devices X Unable to locate Android SDK... [!]Android toolchain - develop for Android devices.(Android SDK version 30.0.3) X Android licenses not accepted.....
新たに「Android licenses not accepted….」と足りない項目が追加されましたので、
次に、Androidのライセンス承認を行います。
⑧Androidライセンスを承認する
メッセージ通りに以下のコマンドを実行しAndroidライセンスの受け入れを行います。
コマンドを実行すると承認してよいか?尋ねられるので「y」を入力して進みます。
$ flutter doctor--android-licenses
再度「flutter doctor」コマンドを実行します。
必要な項目すべてに「✔」が表示されることを確認します。
⑨Flutterプロジェクトを作成
「Welcome to Android Studio」のダイアログが表示されます。
「Create New Flutter Project」をクリックします。
「①Flutter SDKをダウンロード」で任意のフォルダに配置したFlutter SDKのパスを指定し、
「Next」ボタンを押下します。
必要な項目を入力し、「Finish」をクリックします。
新規プロジェクトが作成されました。
早速、プロジェクトを実行してみましょう。
今回はエミュレーターを使用して実行します。
右上のスマートフォンのアイコンをクリックします。
デバイスマネージャーのダイアログが表示されます。
デフォルトで1つデバイスが作成されているので、今回はデフォルトのデバイスを実行します。
Actionsメニューの▶ボタンをクリックします。
エミュレーターが起動されました。
アプリを実行します。
右上の▶をクリックします。
アプリが実行されました。