農業とICTのコラボレーション～スマート農業

みなさん、こんにちは。生涯学習事業部のやまざき　ゆり　です。

先日、北海道の東側（北海道では「道東」と言っていますが）に位置する、十勝・更別村の、更別中央中学校の授業見学にお邪魔してきました。

北海道、その中でも十勝、というと、「農業大国」のイメージが強いかと思います。

更別村は、十勝の中でも特にその特徴色濃い、とても自然豊かな素敵な村です。

今回は、更別村内でICTを活用したスマート農業に取り組まれている農場さんで行われた授業を見学させていただきました。スマート農業の現場を見学でき、とても有意義な時間でした。

7月6日、天候は曇天。今にも雨の降りそうな中、更別村に向かいます。

「スマート農業」そのものを見るのが初めてだった私は、とてもわくわくしていました。

次に、小麦畑上空にドローンを飛ばし、空から作物の育成状況を撮影・観察します。

育成状況を色で識別する仕組みがあって、広い畑全体の状況がわかるようになっています。

その様子を、中学生の皆さんは、班で一台ずつ用意した手元のChromebookから観察しました。

中学生の皆さんにとっては外でのChromebook使用もお手のもの。

2020年度、文部科学省で進めたGIGAスクール構想（小中学生へ1人1台端末を整備する事業）にて、当社で導入させていただいたChromebookをしっかり使いこなしてくださっていてうれしい気持ちになります。

光を遮るためのダンボールカバー（かわいい飾りやイラストがついたものも！）を手作りして持参していたので、屋外でも十分見ることができました。

今までドローンの飛行を目の前で見たことがなかった私は、離陸と着陸の場所がほぼぴったりだったということに、また（心の中で）「すご～い！」と感動。

続いて、場所を更別農業高校に移し、高校の圃場の小麦畑を見学です。

更別農業高校の小麦畑では、4種類の小麦が栽培されていたのですが、小麦は品種によって播種の時期も異なれば、播種時期によって色も違い（秋まき小麦はすでに少しだけ黄色くなっていて、春まき小麦はまだ全体緑色でした）それに実の付き方や背丈など様子も違うということを改めて知りました。

すでに品種化されている2種類に加え、新たなブランド化を目指している、古代種の一種を改良したものや、十勝の風土により合うようなものなどが栽培されていました。

すでに品種化されている2種類に加え、新たなブランド化を目指している、古代種の一種を改良したものや、十勝の風土により合うようなものなどが栽培されていました。

一般的に、新しい品種ができるまでには、おおよそ10年の歳月がかかるということを知り、気の遠くなるような作業だなぁと思いました。

育種家（品種改良の専門家）の皆さんは、10年後の社会がどんなふうになっているのかを想像しながら、新品種を作り始めるのだそうです。

中学生の皆さんは、小麦の栽培を担当している農業高校生の皆さんからの説明を、熱心に聴いていました。

この広大で自然豊かな更別村に育った中学生の皆さんが、今回、自分たちの村の基幹産業である農業とICTのコラボレーションを肌で体感し、更別・十勝・北海道の将来や日本の未来をどんなふうに夢見たのか、未来の世界でどんな活躍をしてくれるのか、楽しみは尽きません。

小学校や中学校のICT環境の整備や運用のお手伝いをすることで、私たちもその一翼を担えているのかなと思いを巡らせ、帰路につきました。

※更別村では、現在、スーパーシティ型国家戦略特別区域の指定を受けるべく、内閣府に提案書を提出するなど、様々な活動をしています。

～更別村「SUPER VILLEGE」構想は、100歳になってもワクワク働けてしまう奇跡の農村を目指し、ヒトモノコトの自動移動、IoTヘルスケア、世界No.1生体認証の実装で「じいちゃんばあちゃんQOL世界一の村」を実現します。～

https://www.sarabetsu.jp/topics/supercity_teiansyo_teisyutsu/

このページにある「北海道更別村SC提案書（抜粋版）(PDF形式：3MB)」をぜひご覧ください。

100歳になってもワクワク働けてしまう奇跡の農村というコンセプトに基づき、イラストでわかりやすく説明されています。生涯現役を希望している私には目からウロコでした